■引きこもりが祖父のお葬式に行って精神的大ダメージを食らってきたよ!
2015/12/20
引きこもりが生活の中でも最も恐れていると位置付けるイベントが、冠婚葬祭だと思います。
ここ数年親戚の年齢や病状が悪化する中、あーそのときが来たらどうしよう・・・と悶々としていましたが、先日ついにその時が来てしまいました!
故人を偲ぶことは全然いいんですが、親せきに会うのが嫌なんです!お墓参りは後で行くからお葬式だけは!という気持です。
10年は会っていない祖父や親せき、お葬式がどのような模様だったのか、わたしの辛い体験談をまとめます。
スポンサーリンクお葬式は突然やってくる
大抵の場合、お葬式は予期せぬ突然訪れるものです。
入院をしていたとしても、また退院できるかもしれないと、その時になると安易な希望を持って、あと数年は大丈夫と思いがちです。
うちの場合は、結局祖父は入院して2週間ほどで帰らぬ人となりました。
祖父は1年ほど前から突然体中がもうれつに痒いということで、色々な病院を回って原因を探していましたが、解決できる病院はありませんでした。
そして自宅の階段でつまずき転げ落ちて、そこから意識不明の入院になってしまいました。
その間は意識はもうろうとしていて、最後の1週間は意識が戻ることなく、旅立ってしまいました。
引きこもりのお見舞い事情
まず、入院しているかたとの関係性が良好なら、お見舞いはもちろん行ったほうがいいです。
もしかしたら最後の別れになるかもしれないし、その後の親戚づきあいが大きく変化するからです。
「あの人は入院中危ないときでも見舞いにすら来なかった」と思われたら、お葬式で居づらくなること間違いなしです。
それで引きこもりのわたしの場合はというと、行きませんでした。
というのも、祖父の家の方面とはわたしの家族単位で折り合いが悪いという事情があり、ここ10年近くお盆も正月もないといった絶縁状態でした。
わたし自身祖父とは良い思い出という思い出もなく・・・お見舞いは逃れたわけです。
お葬式なんて行きたくない!
普段から完全に外にでない引きこもりにとっては、お葬式だからといって易々と外に出られるわけではありません。
あの東日本大震災のときでさえ、避難しようにも外に出ることができずに津波にのまれてしまった引きこもりもいるとの話です。
こちらは命をかけて引きこもりをしているのに、それをわかってくれない家族の多いこと多いこと。
わたしも葬式なんて行きたくない!と抵抗はしてみましたが、親の強い圧力により出席せざるえませんでした。
わたしの場合普段は外に出ていますからね・・・それが最大のネックになったようです。
うちの親&親戚はお葬式に関しては非常に厳しいスタイルなので、事前に喪服も購入しておきました。
喪服については「■喪服はワンピースのアンサンブルタイプがおすすめ!安く抑える方法」でまとめてあります。
いよいよお葬式!
うちの場合は、最近全国に広がりを見せる家族葬を押し出している「ファミーユ」で行いました。
ファミーユの特長は1日1家族の葬儀ということで、安価でアットホームを売りにしている葬儀屋さんです。
お葬式の流れ
<1日目>
11時 葬儀の進行打合せ
祖父の配偶者と、その子供の家族間で葬儀全体の打合せをする。
実際には祖父はその日の0時に息を引き取ったので、2時~5時までは葬儀屋さんとの打ち合わせでした。
↓
13時 納棺の儀☆
配偶者とその子供、孫までのごく近い親族のみでの儀式。
祖父をおくりびとの人が2人で専用のお風呂で丁寧に洗ってくれます。
シャンプーを3回もしていたので、髪が薄い人はどうするのか非常に気になりました。
このときお水かけとお顔拭きがあり、水をかける儀式と顔を布で拭くということを参列者はしなければなりません。
まあこのくらいは苦痛でも何でもないです。ただするだけですから。
この後はいったん自宅に帰ります。自宅が遠い場合は、19時まで缶詰状態です。
↓
17時 通夜前の打合せ☆
孫の立場で打ち合わせることはないですが、とても暇で居心地が悪いです。
親戚と会話するコミュ力がなければ、この辺りで激しい頭痛に見舞われます。
こんな感じの小部屋で待ってます。
テレビはあっても基本的にお葬式だからつけれないよね!
こんな感じで家族が泊まれる洗面所とお風呂も完備!ホテルみたいで綺麗だった。
布団もレンタルできました(もちろんわたしは泊まらないけど)
↓
18時 参列者の受付☆
受け付けはだいたい女性の若者にさせるという風潮があります。
手持無沙汰なので受け付けという仕事はありがたかったのですが、けっこう難しかったです。
↓
19時 通夜☆
お坊さんがお経を読んで、その間に1度お焼香します。
宗教によってやりかたはまちまちです。
祖父は浄土真宗だったので、
立ち上がったときに参列者に一礼→仏前で一礼→砂みたいのを左の器にかける→また一礼→参列者に一礼→着席
といった感じでした。
とにかく自分より前に焼香する人の動作を見て覚えましょう。
↓
20時 一般通夜終了☆
お食事☆
ここからがお葬式で最も嫌なところではないでしょうか。
冠婚葬祭にしか会わないという、赤の他人よりも遠い存在にいる親戚たちと顔を向き合わせた会食が始まります。
食事内容はお通夜ということで肉や魚はNG。
おにぎりや煮物、フルーツ、お菓子といった微妙な料理が出されます。
自分は一番端の席に座ったので、ほぼ料理をとることができずに空腹のまま1日目を終えました。
20時からだいたい1時間ほどは食事会になるので、自宅に帰りついたのは22時でした。
帰宅してからのラーメンがなんとも胃に染みたことか!
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<2日目>
9時30分 おとき膳☆
本葬が始まる前に、親戚でおとき膳と呼ばれる朝食を食べる時間が設けられます。
メンバーはほぼ昨日の通夜の食事時とおなじですが、平日の場合学生などは学校のため本葬にはよばれないことが多いです。
こんなかんじで、通夜と違い1人1食きちんと用意されています。
天ぷらがおいしかっただけで、あとはやっぱり微妙・・・
↓
10時20分 おとき膳終了☆
おとき膳に1時間ほどとられているだけで長いのに、さらにそれから葬儀がはじまるまで1時間も時間があります。
その間は待合室でまったり、外に出て一人で過ごすなり、居心地の良い場所で待機しましょう。
このとき親族は本葬の打合せがありますが、孫代表として弔辞を読まないかと言われました。
しかし普通に断りました!引きこもりが葬式に出席してるだけで偉いというのに、弔辞まで読まされるとか・・・
ていうか孫代表なのに、4人孫がいるうちわたししか来てないとかwどんだけだよ。
と思いながら、スマホをぽちぽちして時間を過ごしました。
↓
11時30分 本葬☆
本葬はほぼ見た目昨日した通夜と同じです。
お経の内容やら変わっているのでしょうが、もう同じだよ!
本葬でも一度昨日と同じお焼香があります。
そのあと棺にお花を生ける儀式があり、孫の場合は1本ではなく棺がうまるまで何本も花を飾ります。(てきとーで大丈夫)
本葬で形式上最後のお別れになりますが、ここで雰囲気的に個人に一人一人最後言い残す言葉を言ったりします。
「親不孝でごめんね・・・」とか「ありがとう!」とか、その人によって様々ですが、ここが一番辛いところです。
思わずほぼ悲しみ0だったわたしも、雰囲気に流されて泣いてしまいました。
でも孫という立場上、この辺りでは涙を見せながら鼻をしゃっくりあげる姿を見せておくことも効果的かと思います。
↓
12時30分 出棺☆
霊柩車やリムジンなどに棺をのせて、その後を親族は車でついていく形になります。
いまどきは周辺への配慮のため、クラクションは鳴らさないことが一般的だそうです。
うちは20人乗りの小さなバスで斎場まで向かいました。
↓
13時30分 斎場にて点火☆
斎場につくと、すぐに火葬場まで運ばれます。
けっこうあっさりと点火ボタンが押されて、すぐに精進揚げの会場に行きました。
ここが若い人の場合だと、なかなか点火スイッチが押せずに悲惨な雰囲気になるそうですね・・・
↓
13時40分 精進上げ☆
精進上げは昼食みたいなものです。
これはない場合も多く、斎場の待合室でお菓子や軽食をつまみながらただひたすらに待つという場合もあります。
こんなかんじですね。ここではサンドイッチやおにぎりなどが出されていました。
うちではここで初七日も同時にやってしまおうということで、きっちりした精進上げが出されました。
ファミーユ80プランを選びましたが、この精進上げはプラス料金となりオプションとなります。
ご飯はおいしいですが、もうこの辺りで普段人と会話しないわたしは抜け殻同然のようになっており、ほぼ固まっていました。
↓
15時 お骨上げ☆
1時間~1時間30分ほどでお骨上げとなり、個人の骨を骨壺に詰めていきます。
必ず1人1回は骨を拾うことになるので、最後に拾う喉仏の骨だけに注意を払いながら、骨を拾ってしまいましょう。
↓
16時 終了☆
斎場から葬儀場にかえり、ちょっとした挨拶を済ませてお葬式、全ての日程が終了です!
もうめちゃくちゃ長かったよ・・・もう一生したくないよ。
なんともまあ・・・まるで自分がお葬式状態になるようなスケジュールです。
今でもよくこの日程を乗り切る事ができたと、自分で自分を褒めてあげたいほどの苦痛の2日間でした。
孫の立場として出席しなければならない箇所に☆をつけたのですが、最初の打合せ以外全出席やないかーいと、驚愕しました。
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